燃えている丘の右下の影が「東大寺大仏殿」とてつもない火柱の大きさです
(ちなみに大仏殿の高さは37mなので50mぐらいの炎か!?)
1月の第4土曜日は奈良の冬の風物詩「若草山山焼き」が行われます。
2018年は1月27日。
すごい人出(今年は18万人)になるのと、若草山は奈良盆地の北部・中央部の広域から見え、もちろん自宅(直線距離で17km)からもよく見えるから奈良に住んで24年になるが、近くで見たことは一度もない。
▷ 2016年の自宅からの様子
ところが、奈良公園の直ぐ近くにお住まいで、ずっとご無沙汰していた友人に先日20年ぶりに再開し、「山焼き」に是非とお話を頂きましたので、厚かましくお邪魔してきました。
若草山/東大寺を横手に、正面は奈良盆地一望の高台のお宅は、リビングを景観最優先で作られた、山沿いのVIPルームだった。いや驚いた!ホンマ!
望遠での撮影だけど、若草山の斜面が丸見え。
準備のトラックが判ります。
生駒に沈む夕日が気分を高めます!
しばらく、日没のグラデーションを楽しんで時を待ちます。
18:00 に松明の小さな明かりが見え、
18:15 いよいよ「礼讃大花火」。
やっぱり、近くから見ると迫力あるなぁ!
「ドーン」の音も身体に響きます。
花火の種類も多く、やはり間近は違うなぁと感心。
友人曰く、今年の花火はかなり多彩で、去年より規模も大きいのではないかとのこと。
観光客も増え、奈良市も気合が入っているのでしょうか!
10分チョットの花火を楽しんだら、いよいよ山焼き
18:30 小さな赤い炎が各所に灯り、少しづつ大きくなっていきます。
よく、ポスターや新聞に載ってる、山一面が炎に包まれ同時に花火が上がっている写真がありますが、あれは合成写真。固定カメラで20~100枚もの画像データを明るい部分のみ合成して作った「画」です。
実際は花火と山焼きは違う時間帯で、山焼きの炎は「面」でなく端から順番に「線」で燃えていきますので。
<午後5時53分から4秒露光82コマを比較明合成、山田哲司撮影>
(引用:産経フォト)
小さな炎がだんだんと大きくなり、火柱が登るのが見えます。
花火ほど派手では無く、淡々と燃え広がり、収束していくのを厳粛な気持ちで眺めます。
20分ほどでほぼ終了、後は燃え残り場所を焼き尽くす作業なのか、小さな明かりが1時間ほど見えました。
聞いた話ですが、作業にはもちろん多くの消防士が携わっています。
「全国の消防士で、唯一火をつける作業をするのは奈良の消防士だけ」
なんだそうです。
過去には炎に巻き込まれて殉職者をだしている危ない作業。
あの大きな火柱を見てたら、とてつもなく危険な仕事なのだと改めて感じました。
イベントが終わったら、歓談で遅くまでゆっくりさせていただきました。
ご招待と準備をしていただいた友人に感謝です。
せっかく親交が戻ったのでまた機会を作らせてくださいね。
ありがとうございました。