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アドベンチャーロード【SPECIALIZED DIVERGE】を購入し、特性を活かした河川沿いの砂利道・里山のハイキング道や、サイクリングロード・ヒルクライムコース等様々なコースを走りましたが、ちゃんとした山道でどの程度走れるか、近くの丘陵を試しに行ってきました。

実はこの丘陵、MTBで走っていた頃(20~10年前頃)の定番コースなので、ルート・路面・斜度はよく知っています。

先日ショップのツアーライドでも、借り物のアドベンチャーロードでここのメイン道を走りました。
大勢の皆さんとの体験的なものだったので、わいわいと楽しく乗ったり押したり「おっ、意外と走れるな」との感想が購入の決め手でもあったので、今回はどのぐらい山を乗れるかを試しに。

こんどは自分のバイクでマイペース、山用に軽いギアも装備しているのでどうなるか。

38Cのグラベルタイヤの空気圧は、アクセスの一般路の軽快さと、山道のスネークバイトパンクを避けるため3.5気圧に(もう少し低いほうがいいですね)。

有名なお寺脇から入山。まずは、シングルトラックで尾根を目指します。IMG_4040
斜度が弱いところは問題なく走れます。

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尾根に向かい斜度が上がります。
ロードにはない、38×36T、38×42Tが生きてきます。
上りの山道はトルク掛けたら駆動輪(後輪)のグリップを失いますので、力を抜きながらゆっくりと回します。
短い駆け上がりは、手前で速度を載せて勢いで乗り切ります。
木の根や岩の出っ張りを避け、どこを走り抜けていくか事前に確認してトライ。

テクニックが要るトレイルライドは面白い。

上りはタイヤ滑らせてしまうと、走れないだけでなく、路面を痛めてしまうので無理は絶対禁物。
潔く降りて押すことは、怪我も防ぎますし大切だと思います。

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様々な生き物と遭遇しますが、ボクらは侵入者なので「お先にどうぞ」と。

尾根に出ると整備された、ダブルトラックとなり快適に。
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この日もたくさんのハイカーやMTB乗りと会いました。
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こういう道を走るのが、アドベンチャーロード、グラベルロードの真骨頂。
MTBより快適かもしれません。
ただし、ブラインドも多いので飛ばすのは絶対厳禁。

一旦国道(酷道?)にでて、迂回別ルートへ。
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ここは、山中の「薪窯のパン屋さん」。

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酷道(笑)すこし登って、脇から尾根道へもどるルート。
ここも昔よく走ったなあ、この丘陵はホント良いコースが沢山あります。
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下りの後、障害物を担いで乗り越えるとき、太ももに激痛!
「やられた!蜂かブヨか!!」
患部を見たら、、、、、
火傷でした、焼けたローターをモモに当ててしまいました(T_T)
くっきりと焼印が・・・
ディスクブレーキの皆さん、要注意です!ってこんなヤツいないか(笑)


ここでディスクブレーキのお話。

・リムブレーキより効きます!
同じ制動力ならリムブレーキより弱い力で済むため、長い下り・きつい下りに余裕が出来ますね。
女性等の握力がない方、下りが苦手でブレーキが多い(ゆっくり下る)方はよりメリットを享受できます。ただしホイルロックを防ぐため効きを抑えたものもあります。

・雨や水たまり等での「濡れ」の影響が効きには殆どありません。
これは、河川や水路横切ったりすることのあるトレイルでは大きなアドバンテージですね。

・リムの振れにも影響しません。

・カーボンリム等の熱影響を気にしないで済みます。


ブレーキの種類(方式)は大きく2種類。
ワイヤー引きと油圧(ハイドロリック)。
油圧式はタッチが良く、軽い引きが特徴です。ワイヤの摺動がないためリアブレーキとフロントの感覚もあまり差がありません。(ワイヤどうしてもリアがもっさりする)
あと、ワイヤ引きなのにブレーキ本体が油圧という変わったのもあります。

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メンテはワイヤが楽ですが、油圧はトラブルが無ければ定期的なオイル交換だけなのでバイク運搬や収納を取扱を慎重にすれば問題ないと思います。
(パット交換の手間は異なりますが大したことありません)

ディスクにはデメリットもあります、
・通常自転車は右側にドライブトレイン(駆動メカ)が集中するので「立てかけ」や「担ぎ」のときに左側を壁や身体に当てるのですが、ブレーキが左側側面に来るので気をつけなければなりません。
・機種専用のパットしか交換出来ません。(専門店ですら取り寄せになることも多い)
・輪行等の取扱を繊細に(特に油圧)
・若干リムブレーキより重くなります。
・リムブレーキ以上に熱を持ちます、火傷します↑(笑)

ただデメリットを上回る、操作性・効きですので、アドベンチャーロード・グラベルロードにはほぼ標準で装備されています。

横道に反れました、、、
閑話休題、

尾根を戻り、山を降りるルートは一般道にしました。
MTBは下りが楽しいので、ついハイカーやトレイルを忘れかっ飛んでいく方を時々見受けられます。(ほとんどの方はハイカー優先でこの場所を大切にしていますが、たまにね)

全国で自転車がトレイルから閉め出されつつありますので、自分の首を締めないように。
ここも北エリアは以前のMTBブームのときに乗り入れ禁止になってます。

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夏になると、里山トレイルは出来なくなります。

いや、できるんだけど、
肌の露出が多いのに毒虫・蚊・かぶれる草が増殖し、ロードライドと違って負荷が強いのに速度が遅く風を受けないので暑さ汗が半端なく、そこに土埃がまとわりついて体中ドロベタ真っ黒けになり、不快この上ない。また秋を楽しみにします。

しばらくはフィールドを山のジープロード等へ移し、涼しくてシッカリとしたところを探して楽しみたいですね。

この万能バイク、ほんとに楽しい。
ベテランのロードレースメインでない方には是非セカンドバイクにおすすめします。
初心者のなら、まずはフロントダブルがいいかな。