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サンカヨウの花
 水に濡れると写真のように透明な花びらになる珍しい植物

栂池自然園は1900mにある日本でも有数の高層湿原
7月は高山植物の開花のピークに入ります。
栂池自然園




久々に泊まりのお出かけ。

白馬の友人に呼んでいただき、週末長野で過ごしました。

金曜帰宅後に車を走らせ、深夜に到着し仮眠。

雨予報の土曜日でしがた、午前中はなんとか持ちそうなのでトレッキング。
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白馬の山を登る友達と栂池に車を止め、
栂池パノラマウエイ(ゴンドラ&ロープウエイ)で栂池自然園駅へ。
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ロープウエイ駅は栂池高原スキー場よりさらに高く(1890m)、山岳の不安定な天候、日が差したり小雨ぱらついたりでしたので、登山(白馬乗鞍岳)予定の友人も一緒に栂池自然園を回ることになりました。

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ビジターセンターから、湿原になり木道が整備されています。
見るからにアップダウンのない平地。
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こんな大きな湿原の木道って「尾瀬」や「釧路」の写真で見たことがあるぐらい。
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お気楽にスタートするも、後で調べたらこの湿原100ha(甲子園球場26ケ分)あり、まるまる公園としているので、全部を回ると標準所要時間4時間、展望ルート通ると結構なアップダウンありの健脚コース。

整備は行き届いますが、途中に休憩や補給できる施設、トイレはないのでそれなりの準備と装備は必要です。

ともかく、どこもかしこも絶景と、作られていない高山植物や鳥の楽園で本当に癒やされます。
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一番多く見られた湿原の花は「コバイケイソウ」でした。
多くのハチやチョウが蜜を求め集まっています。

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湿高原を木道が巡らされて快適。

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白馬の山並みにはまだ残雪が残っています。

ここに来て、見たかった植物があります。01189
「山荷葉」(サンカヨウ)の花で、山好きの人のSNSでは良くアップされています。
「荷葉」とは蓮のことで、葉っぱが蓮の葉ににていて、高原に生息しているから、山の蓮ということらしいです。

見ての通り、花びらが透き通っています。
別名「スケルトンフラワー」
実は普段は白い花なのですが、露や雨に当たると花びらが水を含みガラスのように透き通るのです。

運がいいことにギリギリ時期が間に合い、そして明け方まで雨だったので、貴重な透き通ったサンカヨウ見ることができました。
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小さな花ですが、葉の緑写し込んでに本当に可憐で美しい。

高湿原の7月は花盛り。
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「チングルマ」
実はこの花をはじめ「サンカヨウ」と間違えてました。
花が落ちる前のチングルマの花びらは水が染み込むのか半透明になるんです。
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これはこれで美しいですね。

あと尾瀬の「夏が来れば思い出す~♪」の01137
「ミズバショウ」
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10枚の花びらと、同じように放射状に葉をつけるのが特徴の
「キヌガサソウ」
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特に水が溜まったところ見られた
「コイワカガミ」
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他にも山でしか見られない貴重な草花がいっぱい。

草木ではありませんが、風穴もあり
そこだけ、涼しいというか寒い風が吹き出しています。
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穴にはまだ氷柱がありました。
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風穴付近は冷気からモヤが立ち込めています。

風穴は昔の火山活動の名残りで、溶岩が抜けた跡とか・・・

ノンビリとしたペースでの散策で、花を見たり写真撮ったりでやはり4時間の行脚。
万歩計は15,000歩にもなっていました。

途中何度も雨に振られるし、素晴らしい山や雪渓の景観が雲に隠れてしまい見られなかったのは残念ですが、雨露に濡れた生き生きとした植物を楽しませてもらい、関西ではなかなか味わえない貴重なトレッキングとなりました。

晴れた秋にでも、紅葉を楽しみに再訪したいと思います。