7744

奈良公園から少し北に行ったところ、コスモスで有名な「般若寺」のすぐ手前に
【旧奈良監獄】が佇んでいる。
img_figure
「旧」ということで、現在は閉庁されているが、2017年まで【奈良少年刑務所】として実際に使われており、その前は明治に建てられた「五大監獄」のひとつ【奈良監獄】であった。
経緯や歴史を書くと長くなるので割愛します。非常に深い話なんで、興味ある方はホームページを御覧ください。
⇒ 旧奈良監獄公式ホームページ
img_air-photo

旧奈良監獄が有名なのは、ロマネスク様式の赤れんが建築に、「ハビランド・システム」と言われる放射状に伸びた収容棟の配置、そしてその美しい建築物が完全な形で残る唯一の五大監獄として、重要文化財に指定されているからです。

ニュース等で話題になって知っている方もおられるかと思いますが、来年2021年に
あの[星野リゾート]が監修して【監獄ホテル】として、高級宿泊施設としてリニューアルされるのだ。
閉庁して、何度か「見学会」が催され、いずれも高倍率の抽選を伴う大盛況であった。
EMEf-oxU0AAnAf9

今回は、奈良市消防が毎年行っている「文化財防災ゼミナール」の会場として選ばれ、セミナーが開催された。その後「施設見学」とあり、、、、番外の見学会が催されたのだった。
(既にレンガ建築以降に増築された部分の大半は取り壊されている)
7705
講堂にてセミナーが行われた。
稼働されていたときは、ここで講話や慰問があったのかと思うと感慨深い。

-------

漏れ聞く話によると、今回のセミナーは例年通り、奈良市の広報誌にだけひっそりと「防災セミナー」として募集要項が掲載されたので、旧奈良監獄見学会ほどの高倍率とはならなかったようだ。

奈良情報にアンテナを張り巡らせておいたので(笑)今回上手く申し込みを受け入れてもらえ、素晴らしい文化施設を、ホテルになる前に見ることができた。


7709
思ったよりキレイで広い部屋だとおもったら、ここは病棟房だった。
7710

7725
放射状に伸びる収容棟、2階建てで長辺が60m以上もある大きな建築物だ。

7755
「丸房」と呼ばれる懲罰房。
とてつもなく狭くレンズでは収められない。
トイレもなくあまりに非人道という事で廃止されたそうだ。
黒い壁に刻まれた受刑者の落書きがリアルだ。

7739
独居房。狭い。トイレむき出し。

7741
奥が霞んで見える。ここは雑居房が並ぶ。

7768
鉄格子から見える景色に、受刑者は何を思ったのか?

7776
雑居房棟の2F。1Fが丸見え。
7778

7792
監視棟から、各房棟の出入り口が一目で見渡せる作りだ。

7804
空が青くても、高い塀の中は悲しい。。。

約2時間半のセミナー&見学会、素晴らしい建築部は美しが、恐ろしい。
強烈に印象に残った文化財見学だった。


今回、塀の中を垣間見る事ができて、まず思ったことは・・・
「絶対に拘置所へ入れられることだけはしないでおこう!」
です。。ホンマに。