少し前に映画にもなり、話題となった

百田尚樹 「永遠のゼロ」

お借りして、読みました。

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ジテツウをいろんな理由で暫く休んでいたので、
友達から、子どもたちから、今まで読んだことのないオススメ本を貸してもらって何冊か通勤のお供に読みました。

その中の1冊が「永遠のゼロ」

2006年に今は人気作家の百田直樹氏の小説家デビュー作。

2013年に映画化され、
2015年に第38回日本アカデミー賞の最優秀作品賞を受賞


実は、戦記はあんまり好きでなく、自分からは買って読んだことがないんですが、2014年に青森三沢基地にいったとき、ちょうど「永遠のゼロ展」やってて、ゼロ戦の実機と小説について見たので、この本に興味は持っていました。

百田氏は、TV出演も多く、、、、放送作家だったんですね。
あの「探偵!ナイトスクープ」のライターだったこともあって、更に興味は増しました。




600ページの長編大作。

思っていたのとは全く違う内容。

ネタバレになるからあまり書けませんが、

ゼロ戦乗りの祖父の足跡を、関係者からたどる話。


ゼロ戦を通して、太平洋戦争(海軍)が、どんなことをしてきたか。

戦闘機乗りと特攻隊を柱に戦争の現場がどんなに、痛ましく悲しいものだったかが描かれています。


実は読む前に、ちょっとググったら驚く書き込みがありました。

百田氏のTwitterの発言で、かなり話題になったものでした。

 「『永遠の0』はつくづく可哀想な作品と思う。文学好きからはラノベとバカにされ、軍事オタクからはパクリと言われ、右翼からは軍の上層部批判を怒られ、左翼からは戦争賛美と非難され、宮崎駿監督からは捏造となじられ、自虐思想の人たちからは、作者がネトウヨ認定される。まさに全方向から集中砲火」

えええ、いったいどんな内容なんだろう?

とりあえず、それ以上は調べずに、本書に目を通すことに。



パクリと捏造については検証できませんので、真偽はわかりません。

ただ、上記のような批判がされているなら、何を持ってこの本を見たのか、、、

(映画がかなり話の意図が違うのでは、との話もあるようです)

戦争についての愚かさ、悲惨さの一部を、戦争を知らない世代のボクでも強く感じ取ることが出来ました。
とても、全くの作り話ではない、と。

意外な結末は、戦争史本でなく、小説だったと思いなおす一面もありましたが、
最終章は、不覚にも電車の中で涙。

いい・悪い、好き・嫌い、の範疇を超えた傑作だと、久しぶりに心動かされた読み物です。


いろんな意見もあって、特に百田氏の発言が物議を醸している背景が合ったらしいのですが、改憲・護憲、右・左とかでなく、こんな愚かなことは二度と合ってはならないと感じ取れる本書をボクらおじいさんから戦争の体験を聞かされた世代以降の若い人にも、“純粋に”読んでもらいたいな、是非。