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2周間前に、シルベストサイクルでBGフィットを体験してきました。


フィッテングの後に少し乗り込んだので、合わせてのレポと感想。



【BGフィット】とは、スポーツ自転車のメーカーSPECIALIZED社の開発した

BODY GEOMETRY FIT

スポーツ医学の見地から、ムリのない最適なポジションを導き出す手法で
パフォーマンスアップと、怪我防止に効果があるとうたわれています。



今回ボクのの施術者は、なんと!雑誌でもお馴染みの
シルベストサイクルの名物店長(総括店長)の山崎敏正氏

BGフィットの導入にも携わってきたそうで、これまでも
円熟の競技自転車歴で長年独自の自転車理論を指導されてこられました。


片や、ボクはスポーツサイクル歴20年と長いのですが、
最初ロードバイクを購入してセッティングしてから15年全くポジションを触らず、
ライディングも自己流で過ごしてきたファンライドメインのオッサン、
さて、どう効果があるでしょうか!?



(BGフィット1回目)

※施術を受けている本人なんで、記憶からの記載であることをお断りしておきます。


●基本測定

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まず、「アセスメント」
身体の各部の測定・観察です。

足の長さを始め、必要部位の長さを測り、柔軟性をみます。

坐骨の幅や、足の裏の長さ・土踏まずのアーチ(無負荷・加負荷)、脚長、脚長差等々。
それに、体の各部の柔軟性と可動域も見ます。



最初に、坐骨の広さを測定。
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坐骨幅から、サドルは155mm幅タイプが適と。

いまの[フィジーク・アンタレス]では、やや幅が狭いみたいで、

スペシャのテストサドル(ローミン155mm)をお借りして取り付けました。
覗き見していた、スタッフのま~ちゃんが、早速の販売しているサドルを持ってきます。
(※超馴染みのお店での事なので、実際は押し売りなんてありません・笑)

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次に、
腰部・股関節・足首・肩・腕の屈伸度合いや角度もみてもらいます。

整形外科にあるのと同じ角度測定器で図ります。

屈伸度は[普通]、身体固いと思ったましたが、よかった ε-(´∀`*)ホッ


ボクの脚の長さは右が0.5cm短く、それも下腿長(ヒザ下)に差。

足裏は両足とも内側にやや傾いています(外反膝)。

ド短足なのが思いきり、データで示されるのは辛い(ToT)

(※身体の測定時は写真撮れないのであしからず)


身体が終わると、自転車の現在のポジションを記録。

長年馴染んできたポジションなんで、フィット後に不具合があった場合、
元のポジションを参考に修正もあるらしいです。
(完全にもとに戻すこともできます)


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専用の水平器付きモノサシ?と、スマホの専用アプリで細かいデータを取っていきます
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ブラケットが前下り気味で、左右の取付角度が異なっていました。
そういえば、購入してから全く触っていないし、転倒も何回かしてたのでズレていた様です。
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「サドル、結構な前上がりだけど、コレが好みなの?」
「いえ、あれ?、、そうなってますか・・・」

ケツが痛かったので、自分で何回か触って調整したポジション。

後に解ったことですが、サドル幅が狭いので、荷重を分散させるために前上がりになったみたいです。
副作用?として、長時間乗ると、尿道がしびれることが多かったのは確か。



お話を聞いたら、かっこ良くロードバイクを乗りたいと言うイメージを重視して、
ヨーロッパのツアーレーサーのポジションを参考に(笑)、
ご自分の体型を無視した、深い前屈・高いサドルポジションになりがちな人が多いらしいです。

これは初心者だけでないらしいですよ~
思い当たる方、直してみてはいかがですか(^q^)

おしりフリフリ、つま先伸ばしで漕いで、腕が突っ張った無理なポジションは逆に相当カッコ悪いとおもいます。



BGフィットでは、自然で無理のない、そして効率のよりポジションを目指します。


まずは、測定した身体に合わせた基本のポジションに、元の位置を考慮して修正。


自転車を買われた時には、サドル・ブラケットはきちんと合わせてもらい、取付角度は合わせてますが、そのまま長期間放置で、経年や転倒等で歪んできてもそのままって方が多いそうです。

あ、自分のことです(^^ゞ

みなさんも、たまには調べておきましょう(笑)



●実走(ローラー台)によるフィッティング

実走ったって、もちろんローラー台を使って
負荷を掛けて、ポジションやペダリングを見ます。

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まず、今までのペダリング&ポジションを見ます。


膝にポイントがわかりやすいようにシールを貼って、正面から、側面から見ていきます。

ボクは、高ケイデンスが苦手で、回転数が上がると、特に右足の10-11時の位置で、
「カツ・カツ・カツ・・」
と、足が回転に追いついていないカクカクペダリングになります。

いや、フィッター山崎さんの前で「カツ・カツ・・」カッコわりぃ (;-ω-)、冷や汗でます。


アセスメント計測時にも指摘ありましたが、
ペダリングも見てもらったら、かなり膝が内側に入っているやはり外反(膝)になっているとの指摘。
(※外反膝…X脚)

踏み込んだ時の足首が若干伸び気味とも。



一通り見てもらったら、測定したデータを元に理想のBGのポジションに近づける様に修正していきます。

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ボクの場合、

サドル高-10mm
ブラケット角を起こし、ハンドル高さを15mm下げました。
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そして、シューズ(ペダルとの接点)の調整。
これがかなり大きい。

右足だけスペーサー3mm
足の裏の角度(カント)の変更、内側高くするスペーサーを挿入
土踏まずのアーチに合った、スペシャルソール(靴底)を入れます
クリート位置はOK。

自転車専用のソールは、土踏まずがしっかりと固く、踏んだ時に脚のちからがロスなくビンディングに伝わる感触があります。

スペーサー等は試行錯誤していくので、お店のセッティング用を使わせてもらい、
最終的には、フィッィングを煮詰めていった最後のサイズのものを別途購入し、オリジナルのソールに合わせてカットして更にきっちりと合わせました。



昔の基本と言われているセッティングとは、少しずつ変わってきているようで、
トータルで各所変更していきます。


さて、変更後に再試乗。

気持ち・・・どころか、ビックリの変わり様 \(◎o◎)/

ビデオのスローモーション撮影でも綺麗に回るようになったことが確認できました。

驚くほどスムーズに脚が回ると、高いケイデンス(高回転)が楽にできます。
内に入っていた膝が、まっすぐ踏めるようになり全くブレなくなりました。

更に、少しづつセッティングを詰めていきます。

ハンドル高を-10mmから、めいいっぱいの-15mmに、
サドル位置を10mm下げました。

サドル以上にハンドルを下げたのですが、全く問題なありません。

前屈角度測定と、現在の腕の余裕からみたら、まだ遠く低くしても大丈夫なようですが、
これ以上はステムの交換が必要なのと、急激な変更になるので、コレでしばらく様子を見ることに。

サドルは下がったものの、前傾は更に深く、ブラケットを遠くしてみましたが、全く辛さはありません。


ただ、今まで以上に身体が低く(寝た)ので、サドルを下げたことによる弊害、一番高い膝位位置がお腹に当たるのが気になります。

横から確認したところは特に問題ないとのこと。

要は、腹が出ているのが一番の問題でした(・・;)

どうしても背の低い(脚の短い)ひとは、腿(もも)が上がるので不利なところだそうです。


経験豊富な山崎さん(短足仲間・笑)からペダリングのアドバイスを貰います。
詳しく説明を頂きましたが、、、、

ま、掻い摘むと
「足首をもう少し畳んで(深く曲げて)ペダリングをすると、上死点でスムーズに脚が運べるよ」
とのこと。

これは今までの癖を直さなければいけないので、今後の課題。


サドル高が下がったことにより、回転型のポジションになったので、ヒルクライム等のトルクをかけることが少し弱くなるかもとの、デメリットも教えてもらいました。

あと、膝が痛くなる可能性があるので、最初は無理をしないで、そうなった時のアドバイスも貰いました。

実際、実走の後、痛めたことのある左ひざに若干の鈍痛と違和感が出ていますが、ポジション変えたばかりなのと、走り込めてないのに効果を試すため頑張った事が影響あると思います。

踏込みも強く、そして回せるようになったからかも知れません。

暫く様子を見てみたいと思います。

それでも問題点がありそうなら、再度修正のBGフィットを受けれるそうで安心です。


●BGフィット受けてみて

正直、こんなに変わるとは思ってたいませんでした。(宣伝じゃないよ)
安くはありませんが、高級機材導入より効果はあると思います。

実走りではスムーズなペダリングで平坦地での平均速度は上がったような気がします。
アベレージケイデンスは明らかに5rpmは上がりました。

懸案のトルクを掛けてのヒルクライムは、膝がブレなくまっすぐに踏めるようになったので、トルクが減ったという感覚はありません、補って余りありという感覚。

なので、弱い膝に今までより、少し負担がかかっているのかもしれません。
まだまだ、足首を畳んだペダリングも出来てませんので、まず慣れてみることだと思っています。


足の動きや、ポジショニングは、スポーツサイクルでは最も大事なことですが、自分で見ることは難しいですので、客観的にきっちり診てもらうことはかなり有効だと感じます。


サドルは、今までで一番快適になりました。
長時間乗っても、尻の痛みと無縁!(4時間ぐらいのライドでしたが)

これで準備万端!
いよいよ、超遅いシーズンインです (^^)/ガムバリマス

目標の夏の乗鞍に向けて、、、、言い訳ができにくくなってきました。

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BGフィットでは、これだけの項目の測定があります

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ボクの測定・セッティングの一部
実際はシート以上に細かくセッティングしてきます