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暗峠でネタをひっぱるで。


大阪と奈良を寸断する生駒信貴山系。
自転車で超えられる主な峠は、北から

清滝峠阪奈道路暗峠十三峠ぶどう坂

とある。

ロードバイクの練習で有名なのは、

【 十三峠 】
大阪府八尾市と奈良県生駒郡平群町との境にある峠。標高462m。
 約10%の勾配が延々と息つく間もなく4km続き、体力測定にもってこい。
大阪ではロード乗りにあまりに有名な名峠。

大竹7丁目交差点-生駒信貴スカイラインガード下
 距離:4.1km
 標高差:388m
 平均斜度:9.4%


【ぶどう坂】
信貴山系を横断する最も南の峠(青谷からの上りを除く)。
頂きを“のどか村”にするか、“信貴変電所”にするかで距離が異なる。
変電所-のどか村間は、平坦部分が多くなるため、TTには変電所にする人が多い。

大県南交差点-関西電力信貴変電所(のどか村)
 距離:3.8km(6.2km)
 標高差:290m(347m)
 平均斜度:7.4%(5.3%)


さて、厳しいと言われている【十三峠】に対して、【暗峠】はどうなんだろうか?

【暗峠】
先日討ち死にした、通称“酷道”308号線。標高455m。
小説[サクリファイス]の一説では、「自転車好きにとっては有名な峠である」とあるが、
基本的に自転車で走る道ではない!
MTBで休憩しながら何とか完登したが、ロードでは実業団クラスでないと無理。
昨日は夜の暗さと相まって、7割以上押した。

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R308の近鉄奈良線をくぐった交差点-暗峠道標前
 距離:2.3km
 標高差:401m
 平均斜度:17%

さて、二つの厳しい峠を標高差表(ルートラボより)重ねてみる・・・、
一目瞭然、特に語ることはない、比較にならないぐらい違う。

暗・十三峠比較

綺麗な直線で標高を稼ぐ【十三峠】は、トレーニングに持ってこいですね。
かたや、暗峠は最初の200m、ラスト500~600mはやや傾斜が落ちるので、
その中間が凄まじい。しかも細いので蛇行もままならない。

しかし、その風情や笑うしかない強烈な個性は、脳裏を焼きつくし、
変な脳内物質を分泌するようである。

闇夜に山中を走ると普通は何やら嫌な雰囲気を醸し出すものだが、
一人でライトに照らされた劇坂を見て、
「ふふふ・・・」、「いひひひぃぃ」
思わず笑ってしまう。
峠付近、斜度がようやく10%に近づいてくると、えらい緩やかに思える。
(ちゃり乗っていない人はわからないが、斜度10%はかなりキツイ坂です)

そして、
「また行きたい・・・」 、と。

やはり、King of Crisis と断言してやぶさかでない。
Crisis をどう訳すか・・・、是非体験してみてください。